本田圭佑氏が台湾訪問 自身考案の4人制サッカーをPR
(台北中央社)サッカー元日本代表の本田圭佑氏が訪台し、25日には台北市で自身が考案した、子供向け4人制サッカー「4v4」の体験イベントを開いた。日本と台湾から招かれたサッカーチームの子供たち34人が、これまでとは違ったサッカーを楽しんだ。 「4v4」は2023年、育成年代である小学生のため考案した。試合時間10分、攻撃側はボールを持ってから20秒以内にシュートを打つ、監督やコーチが指示を出さないなどの独自ルールを採用している。 体験イベントでは子供たちがチームに分かれての対戦や本田氏が率いる大人チームとのスペシャルマッチを行った。子供たちは必死にボールを追いかけたり、本田氏からボールを奪おうと果敢に挑んだりした。シュートやファインセーブなどが出ると、コート脇で見守っていた保護者らから拍手や歓声が沸いた。 イベントは「4v4」に親しんでもらうために開催。報道陣の取材に応じた本田氏は、25年に日本でアジアカップの開催を予定しているとした上で、台湾のチームが参加できるかテストを兼ねていると説明した。 また台湾のサッカー環境については、グラウンドが少ないと指摘。「インフラを整えることが目先の課題ではないか」と語った。台湾人参加者の中には「しっかりとトレーニングしている子は何人かいた」「ポテンシャルを感じました」と話し、海外留学など「プロサッカー選手で成功するために必要なチャレンジをしてほしい」と期待を寄せた。 閉会式で本田氏は、サッカーに限らず、物事を上達させるために、毎日やるという考え方を、子供の時から身に付けることが大切だと説いた上で「自分をしっかりコントロールできるように頑張ってください」と子供たちに語りかけた。 (中村充孝)