＜高校サッカー　高川学園・静岡学園＞前半、トルメンタを見せる高川学園の選手たち（撮影・西海健太郎）

　◇第103回全国高校サッカー選手権3回戦　静岡学園2―0高川学園（2025年1月2日　浦和駒場スタジアム） 　2回戦で前回優勝の青森山田を破った高川学園が、静岡学園に敗れた。前半は0－0、後半4分に左サイドを突破されて先制されると、試合終了間際にも失点。攻撃では必殺技の「トルメンタ」は前半13分のFKで一度使っただけだった。 　江本孝監督は「前半は0－0でOKだといっていた。相手は3試合目で、後半チャンスは絶対にあるといっていた。決めきるところが課題」と、振りかえる。「トルメンタ」は一度しか使わなかったが、CKから進化形の新しいものを用意していただけに、「面白いことやろうとしていた。さらに進化形、サブ組も一緒に準備していたので、もう1、2本あれば」と、悔しそう。 　主将の沖野真之介（3年）も「3年間苦しい思いをした仲間と最後は自分たちの力を振り絞って切磋琢磨（せっさたくま）できた。後輩には来年、この舞台にもう一度戻ってきてほしい。自分たちの成長につなげてくれた青森山田に感謝したい。青森山田じゃなかったら、ここまではできなかった。勝ったのは良いが、次で勝てなかった。トルメンタの新しいものを作り上げて、点につながり、見てる人に感動を与えることができたが、その後は期待してくれた人の期待に応えられなかった」と悔しそうだった。