破壊された住宅に置き去りのテディベア、焼け焦げた人形…赤十字職員がイラクで収集した日用品展示
都市型戦争伝える企画展
横浜市西区のみなとみらいギャラリーで、都市型戦争の影響を伝える企画展「War in Cities」が開かれている。赤十字国際委員会(ICRC、本部・ジュネーブ)などの主催で、25日まで。入場無料。
イラクのICRC職員が2017年、戦闘が止まった直後の国内2都市で収集した日用品など15点を展示。破壊された住居に置き去りになったテディベアのぬいぐるみは一部がほころび、有刺鉄線に絡まっていたという人形は腕と頭の一部が焼け焦げている。
「戦争の街を体感する」との副題がついており、渡邉英徳・東大教授の研究室が制作した、今も戦闘が続くウクライナやパレスチナ自治区ガザの被害をVR(仮想現実)ゴーグルで疑似体験できるコーナーもある。
東京にある民間施設「八王子平和・原爆資料館」は、広島で被爆後、死亡した少年の学生服などを提供している。
ICRCの榛沢祥子駐日代表は18日の内覧会で、「都市部での戦闘は増加傾向にある。多くの人々にとって現実となっており、どのような影響を与えるのかを見て、考えてほしい」と話していた。