15秒で気絶の危険 2歳児の首にブラインドの「ひも」が絡まり低酸素状態に
子どもの首がブラインドの「ひも」にひっかかり低酸素状態になった事例があったとして、国民生活センターが注意を呼び掛けています。 【写真を見る】15秒で気絶の危険 2歳児の首にブラインドの「ひも」が絡まり低酸素状態に 国民生活センターによりますと、報告された事例は、2歳の子どもの首がブラインドの「ひも」に引っ掛かり、足が浮いた状態でいるのを保護者が発見。子どもは低酸素状態となり、病院に行ったが幸い治療には至らずに済んだということです。 「ひも」は高い位置で結んでいたということですが、椅子にのぼって「ひも」を手に取り、首に引っかかって落ちたとみられるとしています。 ■亡くなった子どもも 消費者庁のホームページでも同様の事例が紹介されています。 「ロールカーテンのひもが幼児の首に引っ掛かった状態で発見され、病院に救急搬送された。その後、搬送先の病院で死亡した。」(3歳) 「自宅の居間で、子どもの首にブラインドカーテンのひもが引っ掛かり足が床から浮いているのを保護者が見つけ、救急搬送されたが、搬送先の病院で死亡した。ひもの下端は子どもの首に掛からない高さにあったが、窓の近くに置いてあるソファの背もたれに乗れば首が引っ掛かる高さだった。」(3歳) ■15秒以内に気絶 消費者庁ではブラインドなどの操作用「ひも」が子どもの首に絡まった場合、気道閉塞による窒息又は酸素欠乏による神経障害が起こって、15秒以内に気絶し、2~3分で死亡する危険性があるとしています。 ■JIS規格では 家庭用室内ブラインドには「JIS規格」が制定されています。 JISは ▼一定の荷重によって、子どもの頸部への荷重が解放される機能をもつ ▼子どもの頭部が挿入可能なループを形成しない ▼取り外せる仕組みがあるコードで、取り外しても室内ブラインドとしての機能が損なわれることがない などのうち、少なくともどれか1つを満たすよう規定しています。 ■何に注意すべきか 消費者庁では事故を防ぐため、次のことを呼び掛けています。 <新たに購入する場合> ・操作用「ひも」が付いていない製品を選ぶ ・「ひも」付きの製品を購入する場合は、セーフティジョイント(一定以上の重さがかかるとつなぎ目が外れる装置)などの安全対策が施された製品を選ぶ