中日の与田監督に気になる“あの問題”を直撃「狙いは打倒巨人」「根尾、石川、岡林を育てる責任」
与田イズムは浸透させた。昨季の失点「544」はリーグベスト。失策数「45」もダントツで少ない。阪神など「102」もある。先取点を奪い、守り勝つスタイルである。 加えて与田監督は、昨季我慢強く若手の先発投手を育てた。小笠原が出遅れたが、大野雄をタイトルホルダーになるまで復活させ、柳、ロメロの3本柱を確立した。その上で、前半戦は、勝野、清水、阿知羅、後半戦には、梅津、山本らの若手をローテーに抜擢して彼らも結果で答えた。種をまいた若手が今季花開き1勝ずつでも上積みすれば、勝率5割のラインは越えてくる。今季は、小笠原が開幕からいるし、開幕投手に指名されながら、不整脈で離脱した笠原もどこかで加わってくるだろう。そして吉見、山井のベテラン2人も健在。そう考えると、やはり今季の焦点は、得点力アップと、抑え、ブルペンの整備ということになるのだろう。その得点力アップの部分で、根尾、石川や、育成契約のシエラらが下から突き上げてくればとの願いが与田監督の構想としてある。そして目標は7年連続となったBクラスからの脱出ではなく「打倒・巨人」、優勝なのである。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)