中日の与田監督に気になる“あの問題”を直撃「狙いは打倒巨人」「根尾、石川、岡林を育てる責任」
――ロドリゲスがメジャー流出して勝利の方程式が白紙になりました。昨年も、抑えは鈴木博でスタートして、最後は左腕の岡田に落ち着きましたが、ブルペンの再構築をどうしますか? 「抑え候補はたくさんいます。昨年、最後は抑えをやった岡田、藤嶋、それに鈴木博は、今年こその特別に強い気持ちがあるでしょう。新外国人のゴンサレスもリリースポイントが安定していてゾーンには来ます。候補の一人。オープン戦を通じて見極めていきます」 ――160キロを投げるマルティネスの名前が出ません。 「キューバ代表として東京五輪の大陸予選(3月22日から26日)に呼ばれているので、開幕からしばらくは計算できないんです。もしスンナリと決まらず台湾で行われる世界最終予選に回るとなると、さらに合流が遅くなる。いないものとして準備しなければなりません」 ――昨年みたいに調子を見ながら流動的に抑えは動かしていく? 「いえいえ、やはり一人に決めて1シーズンを戦いたい」 ――さて。そのシーズンをどう戦いますか? 「5位のチームの監督が何を言ってんだ、と言われるかもしれませんが、打倒・巨人です。優勝を狙うんですから、当然、昨年リーグ優勝したチームをターゲットにしていかねばならない。でも巨人とうちを比べると足りないところばかり。チーム得点は100点違い、チーム本塁打は93本も違う。チーム打率は、確かにリーグトップでしたが、それはちょっとした差で、点を取るべきところで取れていない」 ――たとえば? 「まず犠飛(29)が少ない。ヒットがなくても1点を取る。そういう野球ができていなかった。たとえばですが、阪神との8日の練習試合でも一死三塁から得点ができなかった。バッターは、どういう意識をもって何を狙って打席に入っていたのか、そういうところを詰めていきたい。たとえ4打数1安打でいいんです。その1安打をどこでどういう場面で打つかなんです。勝負強い野球とでもいうのか。勝負強さには理由が必要ですからね」 ――なるほど。 「正直、僕の采配も下手なところがあった。今季上積みすべき点はたくさんあるんです」