「シボレー・コルベット」初のハイブリッドモデル「E-Ray」 いよいよ日本導入
システム最高出力664PSのハイブリッド4WDを採用
ゼネラルモーターズ・ジャパンは2024年6月1日、ハイブリッドシステムを搭載したスーパースポーツモデル「シボレー・コルベットE-Ray」を日本初公開。同年6月7日より、予約注文受け付けを開始すると発表した。 【写真】シボレー・コルベットE-Rayの内装・外装を詳しくチェックする(57枚) シボレー・コルベットE-Rayは、最高出力162PS のモーターでフロントアクスルを、同502PSの6.2リッターV8 OHVエンジン「LT2」でリアアクスルを駆動するハイブリッドシステム「eAWD」を搭載した、コルベットの新グレードである。世界初公開は2023年1月。コルベットとしては史上初のハイブリッドモデルであり、また4WDが採用されるのもこれが初となる。 エンジンとモーターを合わせたシステム最高出力は664PSで、0-60mph(約96km/h)はコルベット史上最速の2.5秒。モーター駆動による高い操作応答性や、静粛な電動走行が可能である点も特徴として挙げられている。 日本仕様のハンドル位置は、既存の「コルベット」「コルベットZ06」と同じく右のみ。価格は2350万円となっている。
0-96km/h加速はコルベット史上最速の2.5秒
コルベットE-Rayに搭載されるeAWDは、モーターで前輪を、エンジンで後輪を駆動する電動4WDである。容量1.9kWhのリチウムイオンバッテリーをセンタートンネルに搭載しており、26km/h以上でのエンジン走行時や減速時に、フロントモーターがジェネレーターとなって充電。必要に応じてモーターアシストや電動走行を行うほか、エンジン負荷の低減により、巡航時にはより多くのシーンで4気筒の休止機構が作動、燃料消費を抑えるとしている。またコンパクトな設計でトランクルームや乗車スペースがほとんど犠牲になっていない点も特徴。荷室容量はフロント/リア合わせて355リッターを確保している。 一方、同システムは運動性能向上にも大きく寄与しており、路面状況や車速、ステアリングの角度をモニタリングして、前後の動力配分を瞬時に最適化。走行安定性を高め、ワインディングロードでの連続するコーナリングや、悪天候、滑りやすい路面など、あらゆる状況下で優れた操作性とパフォーマンスを発揮するという。 ドライブモードセレクターも同車専用に仕立てており、他のモデルと同じ「ツアー」「ウェザー」「スポーツ」「レーストラック」「マイモード」「Zモード」に加え、「ステルス」「シャトル」の2モードを追加。ステルスモードを選べば、(電池残量が十分な場合は)電気モーターのみでの走行が可能で、早朝/深夜の住宅街など、静かに走行したい場合に好適なモードとなっている。同モードの上限速度は72km/h、走行可能距離は約4.8~6.4 km。上限速度を超えたり、アクセルを強く踏み込んだりした場合は、自動的にエンジンが始動する。 またセンタースクリーンでは、インフォテインメントシステムの専用機能「E-RayパフォーマンスApp」により、走行中のモーターとエンジンの動きなどをリアルタイムで確認できる。