【日本選手権】ハードル村竹&福部、女子走幅跳は秦が内定 ! 男子100mは坂井が連覇 今大会6人がパリ五輪の切符掴む
日本選手権は最終日を迎え、男子110mハードルの村竹ラシッド(22、JAL)、女子100mハードル福部真子(28、日本建設工業)、女子走り幅跳び秦澄美鈴(28、住友電工)の3人が新たにパリ五輪の切符を手にした。大会MVPには村竹と3種目に出場し1500mと5000mの2冠を果たした田中希実(24、New Balance)が選出された。 ■最終日、パリ五輪の切符を手にした3人 男子110mハードル決勝で、日本記録保持者の村竹が13秒07で初優勝。スタートして1台目のハードルを倒し、隣のレーンを走る高山峻野(29、ゼンリン)と50m付近まで競り合った村竹。後半、加速し高山を突き放し1位でフィニッシュ、念願のパリ切符をつかんだ。 女子100mハードルでは準決勝でパリ五輪参加標準記録(12秒77)を突破する12秒75をマークした福部がスタート良く飛び出すと、後半は寺田明日香(34、ジャパンクリエイト)、田中佑美(25、富士通)の追い上げをかわして、12秒86で2年ぶり2度目の優勝。パリ五輪代表内定を手にした。 女子走幅跳決勝は日本記録保持者の秦が2回目の跳躍でトップに立つと、6回目に6m56(+1.4)をマークし4連覇を達成。昨年に五輪参加標準記録をクリアしていたため初の五輪を内定させた。 ■高校生チャンピオン誕生 男子800m決勝では落合晃(17、滋賀学園高3年)が1分46秒56で優勝した。この種目で高校生が優勝するのは5年ぶりとなった。 落合は29日に行われた予選では1分45秒82で自らの高校記録を更新、さらに日本記録まで0.07秒と迫った。決勝では早めにスパートをかけると後続を突き放して加速し、最後の直線も寄せ付けずに初出場で初優勝。タイムは1分46秒56とパリ五輪参加標準(1分44秒70)に届かず、トラックに跪いて悔しそうな表情を浮かべた。 女子800mでは昨夏インターハイ王者の久保凛(16、東大阪大敬愛高2年)が、大会3冠を狙った田中希実(24、New Balance)らを抑え、2分3秒13で初優勝。男女ともに800mで高校生チャンピオンが誕生した。