撮れ高あってもボケ続けるアンタッチャブル――冠番組が大事にする“無駄な笑い”の価値
アンタッチャブルにとってゴールデン帯レギュラー・初MCとなったバラエティ番組『ひらけ! パンドラの箱 アンタッチャブるTV』が、4月より『アンタッチャブルの早速行ってみた』(カンテレ・フジテレビ系毎週火曜21:00~、11日は21:15~さらに繰り下げの可能性あり)としてリニューアル。世界中の“宿・グルメ・観光スポット”情報の真偽を確かめるため、アンタッチャブルやスタッフが自ら現地調査を敢行、海外を中心に楽しいロケを届けている。 【写真】アンタッチャブル ドバイロケ写真ほか(全10枚) 今回は、番組の総合演出を務める横田幸介氏にインタビュー。海外ロケの苦労や4日・11日と2週にわたって放送中のドバイロケの見どころ、“なんでもないところでも笑いを作れる”アンタッチャブルの魅力を聞いた。
■円安が海外ロケにも影響 ――この番組は海外ロケが中心のバラエティ番組ですが、今、海外旅行をしたいと考えると、どうしても円安やインフレが気になってしまうという方も多いと思います。同じように、ロケにも影響はあるのでしょうか。 あります。もともと海外ロケはお金がかかるものですが、数年前だったら、海外にもっとたくさんのスタッフを派遣できただろうし、カメラの台数を増やしたり、ドローンを使ったりして、強い画を撮りやすかっただろうなと痛感しています。海外ロケ中のスタッフから、「この景色を撮るために船に乗りたいんですけど、300万円かかるみたいで」って相談の電話が来て、「それは払えないね(笑)」と諦めてもらうこともあって。なんとか創意工夫して費用をおさえようとしていますが、カメラマンを手配せずにディレクターだけで乗り込んで撮ってもらったりと、スタッフの頑張りでなんとかしているところが大きいですね。 ――ほかに海外ロケの苦労があれば教えてください。 準備がしづらいことです。国内だと、タレントさんを連れて行く前に入念にロケハンするのですが、海外だとスタッフが現地入りするのは数日前が限界で、現場に着いたら「話が違う」「取材ができなくなった」と、想定と全く違う段取りになってしまうこともしばしば。そんな制限のある中でも、いつもアンタッチャブルさんとスタッフが知恵をしぼって素敵な映像を撮ってきてくれるので、感謝しています。