姫路の駅弁がスイスで販売へ 「牛めし」など現地仕様で提供
姫路市の老舗駅弁メーカー「まねき食品」(姫路市)が、来年2月6日からスイス・チューリッヒ中央駅で駅弁の販売を始める。(姫路経済新聞) 【写真】記者発表をする「まねき食品」の竹田典高社長 訪日外国人観光客の増加や日本食への関心の高まりを背景に、日本の駅弁文化を海外に発信する取り組みの第1弾として、同社のほか、「花善」(秋田県大館市)、「松浦商店」(名古屋市)が2月27日までの3週間期間限定で出店する。 「まねき食品」社長の竹田典高さんは「スイスを選んだ理由は、欧州の交通の要所であるとともに、生活水準が高く日本食に対する興味も強いこと」と説明する。PR活動には在スイス日本大使館の協力を得て、SNSや現地メディアを活用するという。 販売する駅弁は、「牛めし」(22.5スイスフラン=約3,810円)と「幕の内弁当」(20スイスフラン=約3,390円)。米は日本国内で炊飯・冷凍し、現地に輸送。主要な食材は現地調達を基本とし、「牛めし」にはスイス産の牛肉を使う。調理は各社の料理人が現地で行い、他2社の弁当も含む6種類合わせて1日160~180食の販売を目指す。 竹田さんは「日本の駅弁が海外旅行の新たな楽しみの一つになれば」と意欲を話し、他地域への展開も視野に入れるという。
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