大腸ポリープはがんになる?大腸がんの可能性や予防効果のある食べ物を医学博士が解説
大腸ガンの予防方法
大腸がんの予防効果が高いのは、運動など身体を動かすことだと言う吉田先生。 吉田「すでに有力な論文だけで100本を超える研究論文が発表されています。普段から身体を動かしている人は大腸がんになるリスクが24~40%低いという論文が多いです。 運動嫌いな人は多いと思いますが、おすすめしたいのは掃除、洗濯などの家事を早く行うことで、例えば掃除を2倍の速さで行えば、人体の運動量は3倍くらいになるというデータが出ています」 また座り込む時間が長いと大腸がんになりやすいというデータもあるそう。「ラジオを聞いている方は時々立ち上がるといいです。部屋の中をうろうろしながら聞くと、大腸も動くのでいいです」と続けます。 また、ただ歩くだけでも効果があるというデータもあるそうです。
いい食べ物とは
大腸がんの予防に効果のある食べ物を伺いました。 吉田「予防にとてもいい成績が出ているのは、大豆などの豆類です。食物繊維とかたんぱく質のバランスがいいとか。あとフラボノイドという成分が大腸ガンの予防に役立ちます。お豆腐でも納豆でも、大豆はしっかり食べた方がいいです」 そしてスーパーなど野菜を買う時は色の濃いものを選んだがいいそうです。もともと野菜は食物繊維が多いのですが、大腸がんの予防効果を持つファイトケミカルという物質が、色の濃いものほど多く摂取できるとか。 吉田「たくさんある野菜の中でも特にいい成績を出しているのが、ブロッコリーとキャベツです」
肉の食べ方
さらに牛肉、豚肉などの肉、特に燻製とか塩漬けとか加工肉を食べ過ぎるのもよくないそうです。とは言え「全身の老化予防のためには肉を食べることも大事」と続ける吉田先生。おすすめの調理法を教えます。 吉田「ショウガ、胡麻、ニンニクと一緒に食べることです。いずれも大腸がんの予防効果が見つかっています。これらを肉と一緒に食べるとおいしいですが、やはり人体が本能的にこういう食べ方を求めているんですね」 また、腸内環境を改善させるヨーグルトもいいとか。 吉田「そもそも乳製品そのものが、カルシウムの影響だといわれていますが、大腸がんのリスクを低下させるという論文は結構出ています。数ある乳製品の中でいいのはやっぱり腸内環境をよくするヨーグルト。これは大腸の健康には一石二鳥ですね」 (みず)