ロシアも被団協の平和賞を速報 核威嚇も原爆投下は批判
【モスクワ共同】ロシア国営テレビやタス通信は11日、日本原水爆被害者団体協議会へのノーベル平和賞授与発表を相次いで速報した。ロシアのプーチン大統領はウクライナ侵攻による米欧との対立を背景に戦術核使用をほのめかす威嚇を続けるが、米軍の原爆投下は厳しく批判してきた。 プーチン氏は侵攻開始後の22年10月、モスクワでの国際討論フォーラムで、広島と長崎の原爆投下は「軍事的に全く必要なかった」と強調。「米国は非核保有国に核兵器を使った唯一の国だ」と非難した。 一方でロシアは核使用の基準引き下げに踏み切ろうとしている。プーチン氏は9月下旬に核兵器使用基準を定めた核ドクトリンの改定案を公表した。