阪神・岡田彰布監督、村上頌樹&坂本誠志郎の5失点バッテリーをバッサリ! 広島の早打ち「分かってるやんか」「対策してないやろ」
(セ・リーグ、広島6-2阪神、8回戦、広島5勝2敗1分、21日、マツダ)よーいドン! でガツンと打ち返された。主導権を握るどころか、1球目から〝自滅〟して苦しい投球が続き、勝負どころでも踏ん張りきれない。阪神・岡田彰布監督(66)が大敗を招いた村上-坂本のバッテリーをバッサリだ。 【写真】岡田監督、有言実行の探り入れ? メンバー表交換で話しかけられた広島・新井監督も笑顔 「いや、対策してないやろ。してないからそうなるんやんか、そんなもん。対策してたら、初球ボールとかでちょっと様子見たりして入るやん、勝負球でいくとか」 0-0の一回先頭で村上が秋山の外角へ投じた初球147キロを捉えられ、左中間への二塁打でピンチを背負うと、続く野間の2球目が暴投となり走者が三進。1死三塁から4球目のフォークを右前適時打にされ、先制を許した。 指揮官は「ホームラン打たれたやん。初球。(4月30日に秋山に浴びた先頭打者アーチと)おんなじことやん。なあ」と〝傾向と対策〟の不十分さにいらだちを隠さなかった。一回2死一、二塁でノイジーが一飛に倒れて先制機を逸した直後だっただけに、新井カープを余計に勢いづかせてしまった。 「結局、攻め方よりもカウントの入り方やん、初球の。二回でもそうだし、それでもう自分の組み立ても何もでけへんようになってしまうから」 同じ〝ミス〟を繰り返すバッテリーに指揮官の苦言が止まらない。0-1の二回先頭でも末包に初球のスローカーブを左翼線への二塁打にされ、追加点へとつなげられてしまった。床田相手に、序盤の失点が最後まで重くのしかかった。 「(広島打線の早打ちは)いや、ずっとやん。分かってるやんか。簡単にそないしてな、カウント球で初球ポーンっていったのが全部やられて。でもう、自分のリズムっていうか、それで投げられへんなってしまう」 右腕の小気味いいテンポと抜群の制球力で打者をポンポンと追い込む本来の姿はみられず。村上-坂本としても対策はしていたはずだが、この結果では何を言われても仕方がない。岡田監督の厳しい指摘を、成長するための糧にするしかない。(新里公章)