43歳おひとりさま女性「給料からいくら貯蓄するものですか?」一覧や老後対策3選も
40歳代「おひとりさま」の収入から貯蓄に回す平均割合は?【一覧】
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)」によると、40歳代 単身世帯の「年間手取り収入からの貯蓄割合」は下記の結果となりました。 ・5%未満:6.7% ・5~10%未満:8.7% ・10~15%未満:17.8% ・15~20%未満:3.4% ・20~25%未満:9.1% ・25~30%未満:2.4% ・30~35%未満:6.7% ・35%以上:15.4% ・貯蓄しなかった:29.8% 生活や収入の状況によって多少の変動はあるものの、最も多かったのは「10~15%未満」で、平均値も16%となりました。 上記から、多くの40歳代おひとりさま世帯が収入の1割程度を貯蓄に回していることがわかります。 一方で、貯蓄をしなかったと回答した人は全体の約3割を占めており、収入から貯蓄に回す余裕がない世帯も一定数存在しているとうかがえます。 もし、なかなか貯蓄ができないと悩んでいる人は「先取り貯蓄」を検討してみましょう。 先取り貯蓄とは、給料が振り込まれたら日常生活で使うお金を仕分ける前に、貯蓄分の金額を別の口座に分ける貯蓄方法を指します。 先取り貯蓄をすることで、毎月決まった額を必ず貯蓄できるため、より安定的に目標金額を貯めることができます。 まずは、5%から先取り貯蓄を始め、徐々に10%、15%と収入から貯蓄にまわす割合を増やしていけると良いでしょう。
今のうちから始めたい貯蓄以外の老後対策3選
老後のための準備は貯蓄以外にも存在し、幅広く対策をしておくことで、安心した老後生活を迎えやすくなります。 本章では、今から始められる老後対策について紹介していきます。 ●自身が受け取れる年金月額を把握しておく 将来自分が受け取れる具体的な年金額を、今のうちから把握しておけると良いです。 日本の公的年金は、現役時代に加入している年金保険の種類や年収、加入期間などによって受け取れる受給額が人によって異なります。 そのため、身内の年金額を参考にして老後生活をシミュレーションしてみると「思っていた以上に受け取れる年金が少なかった」というケースも出てくるかもしれません。 参考までに、厚生労働省の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると国民年金の平均月額は5万6316円、厚生年金の平均月額は14万3973円となっています。 さらに詳しくご自身の年金受給額を知りたい場合は、「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」などで確認してみることをおすすめします。 事前に年金額を把握しておくことで、将来「年金だけでは不足するおおよその金額」をシミュレーションできるため、それらを元に老後資金の金額設定をしておけると安心でしょう。 ●資産運用を行う 貯蓄以外にもiDeCoやNISAなどを活用して資産運用もしておけると良いです。 現代の日本は預金金利が低いことから、老後資金として現金を貯蓄していても「お金がお金を生み出す仕組み」が作りにくいです。 一方で資産運用は、長い年月をかけてコツコツ積み立てていくことで、雪だるま方式で資産を増やしていける可能性もあります。 最近ではiDeCoやNISAといった国が主導している「税制優遇制度」もあるため、従来よりもお得に資産運用がしやすくなっており、どちらも少額から始められることから、早い段階から資産運用の検討もしておけると良いでしょう。 ●個人年金保険(私的年金)を活用する 最後に個人年金保険(私的年金)の活用も検討できると良いです。 個人年金保険は、現役時代に加入し、一定の年齢に達するまで保険料を積み立てていき、老後にお金が受け取れるものです。 個人年金保険は老後の収入源を増やせるだけでなく、住民税や所得税といった税金の控除対象となることから、老後対策と節税対策がセットできるのも嬉しいポイントです。 しかし、個人年金保険は一度契約をしてしまうと一定期間内は引き出すことが難しく、途中解約をした場合、元本割れのリスクもあります。 そのため、個人年金保険を検討する場合は、自分に合う商品がないかをしっかりと吟味したうえで利用するようにしましょう。