「井上尚弥は切腹するしかない」アフマダリエフがまた挑発 WBAはグッドマン戦後に対戦決断を問う見込み
プロボクシングWBA世界スーパーバンタム級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)が、世界4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)をまたしても挑発した。 【写真あり】尚弥、サウジ王族から超豪華接待!大ファンの王子と意気投合「ブラザー」と呼ばれる アフマダリエフは王座決定戦に3回TKO勝ちで暫定王座を獲得した14日の試合後、「なぜ俺を避けている?」と井上との対戦を要求した。これまでも挑発を受けてきた井上は15日、自身のX(旧ツイッター)で「なんでタパレスに負けたやつから逃げなきゃいけないんだ。必要性がゼロだろ」と、アフマダリエフは自身がKO勝ちしたマーロン・タパレス(フィリピン)に負けていることを強調。「今はグッドマン戦に全力集中」と来年1月24日へ延期されたWBO&IBF同級1位サム・グッドマン(26=オーストラリア)戦しか見ていないと主張した。 しかし、アフマダリエフは井上の投稿にリプライする形で「俺はフェアな戦いでは負けたことがない。お前も、お前のチームも知っているだろう」とタパレス戦は誤った判定で負けたと言わんばかりに反論。「お前は俺と戦うように2度、正式に命じられた。俺は戦う権利を持っている。お前は2度も逃げた。武士道を重んじ、侍として振る舞うなら、お前は切腹するしかない」と過激に挑発した。 一方、米専門メディアのボクシングシーンによると、アフマダリエフの弁護士が、井上の次の相手にアフマダリエフを指名するようWBAに書簡を送ったと報じた。同メディアはWBAのヒルベルト・メンドサ会長が14日、井上がグッドマンに勝った場合、アフマダリエフと「10日以内に戦うかどうか決断しなければならない」と明かしたとも伝えた。井上がプロモート契約を結ぶ米トップランク社は来年4月にラスベガスでの試合を計画し、対戦相手はWBC同級1位のアラン・ピカソ(24=メキシコ)が有力とされているが、メンドサ会長は「それは好ましくない。待たせすぎだ」との見解を示したという。アフマダリエフのマネジャー、ワディム・コルニロフ氏は井上のWBA王座剥奪は望んでいないと強調し、「我々はWBAに手順を踏んでほしいだけだ。井上は重要な選手なので、団体が彼の権利を奪いたくないのも理解できる」と語った。