英下院総選挙、野党労働党が圧勝 14年ぶり政権交代、保守党大敗
【ロンドン共同】英下院(定数650)総選挙は4日に投開票された。英メディアによると、スターマー党首率いる最大野党の労働党が単独過半数を占め圧勝した。最終的には過半数を大きく超える400議席以上を獲得し、2010年以来、14年ぶりの政権交代を実現する見通し。5日にスターマー氏が首相に就任する。与党保守党は不祥事や首相交代が相次ぎ、過去100年以上で最大となる歴史的大敗の公算が大きい。 スターマー氏は5日、「国中の人々が政治の変化に準備ができている。今こそわれわれが成果を出す時だ」と述べ、政権交代への意欲を示した。 保守党を率いるスナク首相は同日「労働党が勝利した」と述べ、敗北を認めた。 BBC放送が出口調査などに基づき4日夜に伝えた議席予測では、労働党は410に上る一方、保守党は改選前より200議席以上減らして131。自由民主党は61。右派ポピュリスト政党「リフォームUK」が13。下院選での同党の議席獲得は初めて。
総選挙は各選挙区の最多得票を得た候補が当選する単純小選挙区制。