FW馬場悠平が2点目を挙げる

　12月31日、第102回全国高校サッカー選手権2回戦が各会場で行われ、ニッパツ三ッ沢競技場では2試合、実施された。ニッパツ三ッ沢競技場では2試合、実施された。 【フォトギャラリー】神戸弘陵 vs 前橋育英 　第2試合は前橋育英(群馬)と神戸弘陵(兵庫)が対戦した。 　ともに4‐4‐2の布陣でスタート。10分、この試合初めてのビッグチャンスは神戸弘陵。相手からボールを奪ったFW10北藤朔(3年)がそのままドリブルを仕掛け、シュートも惜しくもバー直撃。 　迎えた20分、神戸弘陵のフリーキックの場面。キッカーDF2阪上聖恩(2年)が放ったボールを前橋育英GK1雨野颯真が弾いたところをFW9 馬場悠平(3年)が中央に折り返し、最後はMF5藤本達真(2年)が頭で押し込んで、先制した。30分にもFW10北藤がドリブルで仕掛け、GK1雨野と1対1になったが、シュートが中途半端となり、得点ならず。前半終了間際にはDF4岡未來(3年)がミドルシュートを放つも、ここはGK1雨野がしっかりキャッチされた。 　追いつきたい前橋育英は果敢に攻め続けるも、神戸弘陵の速く執拗なプレスで前に進むことができずにいた。良い守備から良い攻撃の神戸弘陵が押し気味に試合を進めた。 　後半13分、神戸弘陵がボールを奪ってから、つないで最後はFW9馬場が右足で技ありミドルシュートを決め2点目。その後も前橋育英の攻勢に対して、執拗な守備、シュートを打たせない守備を最後まで徹底し、神戸弘陵が2‐0で勝利。2試合連続完封勝利で3回戦に駒を進めた。 　2得点に絡んだFW9 馬場は「FWとしてゴールに関わる仕事として1ゴール1アシストできて、チームの勝利に貢献できてよかった」と喜ぶとともに「自分たちらしい攻撃的サッカーをすれば、絶対に崩せる。そのことをみんなで共有できたことが勝利につながった」と手応えを語った。 　また谷純一監督は「自分のチームに自信をもっているので、選手たちも自信をもって強敵相手に勇気をもってプレーしてくれた結果」とし「緊張よりもサッカーを楽しむことに重きをおいてミーティングしているので、その通りに選手がピッチで表現してくれた」と勝因を語った。 　一方、敗れた前橋育英・山田耕介監督は「こちらにミステイクがあり相手を攻略できなかった」「完敗だった」と敗戦を認めた。 　なお、神戸弘陵は1月2日、等々力陸上競技場で神村学園(鹿児島)と対戦する。 （文・写真＝佐藤亮太）