細かい艤装パーツを取り付け、アンテナ線を張って完成!【達人のプラモ術<ブリストル・ブルドッグMkⅡ>】
■主翼上面パーツの取り付け
小さな艤装パーツを取り付けていくに従い、機体の取り扱いには注意が必要になります。基本、ほとんどの艤装パーツは点付けなので、指やピンセットをひっかけると簡単に外れてしまい、また折損してしまいます。 というワケで、機体下面に続いて主翼上面の信号銃や翼端灯、そしてアンテナ線のステーといったパーツを取り付けていきます。 アンテナ支柱は翼上面のラウンデル(国籍マーク)の中に位置するため、取り付け前に接着面のデカールを削っておく必要があります。また、アンテナ線を張るテンション支柱にかかってしまうので、接着強度も確保しておく必要があります。 さらに米粒より小さい翼端灯! クリアパーツで成型されている上に、翼への接着はほとんど点付け! ピンセットで挟んだら間違いなく飛ばしてしまうので要注意。取り付け後は絶対に触っちゃいけません。そんなワケで塗装を忘れました(泣)。
■あとはアンテナ線を張ればブリストル・ブルドッグの完成!
機体艤装パーツも取り付けが完了。完成!と言いたいところですが、最後にもうひと作業、主翼から胴体にかけてアンテナ線を張る作業を進めます。 インストを見ると両翼の上面から垂直尾翼にかけて長いアンテナワイヤーが張られています。さらにそのワイヤーの中程からコクピット後方にかけてもワイヤーが伸びています。 今回の作例では、ストレッチリギングを使用してアンテナワイヤーを再現しました。0.2mmを使用したのですが、ちょっと太かったようです。オススメは0.6号(0.13mm)のストレッチリギングです。 ストレッチリギングは伸縮性があるので、軽くテンションをかけることにより弛むことなくラインを張れるため、今回のようにクロスしたワイヤーの再現に向いています。リギングの接着には瞬間接着剤(硬化促進スプレーとの併用)を使用します。
■いろいろ苦労しましたが…ブリストル・ブルドッグMk.Ⅱ完成です!
デカールを貼るタイミングを勘違いしたり、製作中に機体を落としたり…と、苦労させられましたが、無事ブリストル・ブルドッグが完成しました! 複葉機はいいですね。WWⅡで活躍した航空機とはまた違った独特の存在感があります。複葉機は「張り線とか製作のハードルが高いんだよなぁ」と敬遠されることが多かったのですが、今回のこのブリストル・ブルドッグは組みやすく、また張り線も再現しやすく工夫されています。もちろん簡単にできるとは言いませんが複葉機入門にオススメのプラモデルとして、魅力にあふれるキットだと思います。 作例は、達人が待ちきれず、個人でエアフィックスから直で取り寄せたものですが、国内での正規輸入販売はGSIクレオスがおこなっており、発売日は9月30日、価格は6600円とのことです。注目されているキットでもあるので、複葉機にチャレンジしたいという方、発売日に模型店に早めの予約購入オススメします。 それにしても、アンテナ線を張ってしまうと、ブリストル・ブルドッグ機体を持つ場所がすごく限定されてしまいます。胴体後部の下側、あるいは下翼外側くらいしか安心して持てません。うっかり指をひっかけてしまうと張り線とアンテナ線を切ってしまいそうです。 できればケースに固定展示、機体は触るべからずがベストだと思います。 さて次回は何を作りましょうか?
<製作・写真・文/長谷川迷人>