県の文化芸術、発展に尽力 功労賞に地元から日枝さん(赤間硯作家)ら4人【宇部】
今年度の県文化功労賞の表彰式が26日、県庁で開かれた。文化芸術功労者として7人、文化財保護功労者として2人と1団体が表彰され、地元からは、赤間硯(すずり)作家の日枝陽一さん(51)=宇部市=、県母の合唱連盟副会長の末廣順子さん(85)=同=、児童文学作家の村中李衣さん(66)=山陽小野田市=、画家の牛尾篤さん(66)=山口市=の4人が受賞した。 村岡知事は「長年にわたりそれぞれの活動に熱心に取り組み、後進の育成や地域文化の振興にも努めて、県の文化力向上のけん引役として活動した功績を高く評価する」とたたえ、それぞれに表彰状を手渡した。柳居俊学県議会議長も祝辞を述べた。 日枝さんは、2001年の父の玉峯さんに続く受賞。表彰式に代理で出席した妻の美穂さんは「支えていただいた方々があってこその受賞。赤間硯の継承だけでなく、市の芸術・文化の発展という新たな道も切り開こうと頑張ってきたことも認められたのだと思う」と喜びを代弁した。 同賞は1996年に創設。文化に関する創作活動、地域の文化団体の活動、文化財保護活動などを通じて文化振興に顕著な功績のあった個人、団体に贈られる。これまでに個人206人、25団体が受賞している。