ドジャースに衝撃 有望マイナー内野手がドーピング違反 「無給」で1年間出場停止処分に
ドジャース傘下のマイナーリーグに所属するホセ・ヘルナンデス内野手(21)が、PED(身体強化薬)のボルデノンとナンドロロンの検査に陽性反応を示したため、MLBは来季1年間の出場停止処分を科した。27日(日本時間28日)にAP通信が伝えた。 ヘルナンデスの陽性反応は、マイナーリーグ薬物プログラムに基づき、長期出場停止処分に値するもので大谷翔平投手位(30)や山本由伸投手(26)が所属するドジャース内に衝撃が走っている。 米メディア「ドジャーブルー」のマシュー・モレノ氏の「X」(旧ツイッター)によると、ヘルナンデスは出場停止処分中は「無給」になるという。 ヘルナンデスはベネズエラ出身で、2019年に契約金1万ドル(約155万円)でドジャースとマイナー契約を結び、21年にドミニカン・サマーリーグでデビュー。今季はルーキーリーグのアリゾナ・コンプレックス・リーグでACLドジャースの一員としてプレーし、26試合で打率3割2厘、4本塁打、21打点、5盗塁、OPS・906の好成績を残した。 AP通信によると、MLBでは今年1年間でヘルナンデスを含む計20選手がドーピング検査で陽性反応を示し、出場停止処分を下した。そのうちマイナー選手が9人、米国とカナダ国外の育成アカデミーに参加している選手が9人、メジャー契約の選手が2人いたという。 米メディア「クラッチポイント」によれば、これまでの例として、レッズの有望株ノエルビ・マルテ内野手はボルデノンの陽性反応を示し、昨季の最初の80試合の出場停止処分を受けた。一方、ブルージェイズのオレルビス・マルティネス内野手もメジャーデビューからわずか2日後に同じく禁止薬物であるクレミフェンの陽性反応を示し、6月23日に80試合の出場停止処分を受けている。 同メディアは、MLBではバリー・ボンズを含む多くの名選手が攻撃力の向上につながるパフォーマンス向上薬を使用していたとされる「ステロイド時代」を乗り越えてきたが、ドーピングはスポーツ界で依然として現実に行われているとして、嘆いている。
東スポWEB