【路線価】岩手県内最高「盛岡市大通2丁目大通り」は4年ぶり上昇 一方、沿岸部は下落顕著
TVIテレビ岩手
仙台国税局は1日、ことしの路線価を公表しました。 岩手県内で最も高い「盛岡市大通2丁目大通り」は4年ぶりに上昇しましたが、沿岸部などで下落が顕著です。 「路線価」は、相続税などの算定の基準となるもので道路1平方メートルあたりの、ことし元日時点の評価額です。 県内で最も高い路線価は「盛岡市大通2丁目大通り」で1平方メートルあたり22万5000円と去年より5000円上がりました。 4年ぶりに上昇しましたが、おととしと同じ価格です。 これについて、県不動産鑑定士協会は「コロナ禍から客足は回復したが、物価高と人手不足の影響で、出店意欲が低下している。物件の賃料や空室率は、コロナ禍前の水準まで回復していない」と話しています。 一方、県内で盛岡以外8つの税務署管内別の最高路線価のうち、宮古市は栄町の「駅前通り」、大船渡市は大船渡町茶屋前の「丸森権現堂線通り」、久慈市は二十八日町の「久慈銀座通り」などとなっていますが、これらは軒並み前年より下落しています。 背景について、協会は「沿岸市町村では、日本海溝の巨大地震による津波の浸水想定区域が去年8月、『津波災害警戒区域』に指定された。地価の回復には一層時間がかかるだろう」と懸念を示しています。