欧州初の「四輪駆動」電動ピックアップトラック 440馬力、全長5.5mの大型EV マクサスから発売
航続距離430km 今月より発売へ
中国のマクサス(上汽大通、Maxus)が、新型の電動ピックアップトラック「eTerron 9」を欧州で発表した。価格は未定だが、今月中に受注開始予定である。 【写真】先進的だけど無骨なシルエットの電動ピックアップトラック【マクサスeTerron 9を写真で見る】 (8枚) マクサスは上海汽車(SAIC)傘下のブランドで、主にトラックやミニバン、SUVなどを展開する。新型eTerron 9は、欧州初の四輪駆動の電動ピックアップトラックとなる。 全長5.5mと、トヨタ・ハイラックスやフォード・レンジャーよりも一回り大きい。積載能力を重視し、荷台の長さは2.4mとなっている。 キャブのリアバルクヘッドは可動式のため、長尺物の積載も可能だ。ボンネットの下には、ソフトバッグなどの小物を収納できる容量236Lのコンパートメントがある。 最大積載量は620kgと目立ったものではないが、最大牽引能力は3500kgと競争力がある。 eTerron 9は容量102kWhのリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを搭載し、航続距離は最長430kmとされる。最大115kWの充電出力に対応し、20~80%の充電を40分で完了する。また、外部機器への給電機能を備えている。 2基の永久磁石同期モーターを使用する四輪駆動で、合計出力440psを発生する。 エアサスペンション・システムを装備しており、車速に応じて車高を自動的に調整することで空気抵抗を減らし、効率性の向上を図る。停車時には荷台を60mm下げることもでき、重量物の積み下ろしが容易になる。 欧州では2025年1月に納車を開始する予定である。右ハンドルの英国でも同時に販売される。
執筆 AUTOCAR JAPAN編集部