【プレビュー】序盤戦の大一番。岡山が突き放すか、横浜FCが引きずり込むか| Jリーグ
【Jリーグ・プレビュー】明治安田J2リーグは4月3日に第8節が開催。シティライトスタジアムでは、ファジアーノ岡山と横浜FCが対戦する。
リーグ序盤戦の大一番となる。開幕から無敗を継続し首位を走るファジアーノ岡山と昇格候補筆頭に挙げながらもまだ突き抜けられていない横浜FCが、シティライトスタジアムで対戦する。勝点17の岡山と勝点11の横浜FCの構図を踏まえても、このゲームのもつ価値は言うまでもないだろう。 ここまで5勝2分けの岡山は、粘り強さと勝負強さが際立つチームである。第5節までに挙げた4勝はすべて完封勝利と守備の堅さ、安定感がチームを支えれば、第6節・ザスパ群馬戦は先制を許す展開も、失点直後にすぐに追い付くと、後半アディショナルタイムに加入後初出場となったガブリエル・シャビエルが途中出場で決勝点。木山隆之監督の選手起用と交代策がドンピシャで当たり、チームに一体感を生み出した。 前節・大分トリニータ戦ではスコアレスドローに終わりクラブ史上初の5連勝とはならなかったが、敵地で退場者を出しながらの1ポイントは悪くない結果。負けずに、勝点を積み上げながら修正を図れるよいサイクルにいまのチームはある。 そこから中3日でホームに戻ってのゲームも簡単な戦いにはならないだろう。それでも、この強敵を乗り越えることができれば、まだシーズンの4分の1ほどであるが、ライバルチームとの間に差は付けられる。舞台は、今季3戦全勝で無失点を継続するホーム・Cスタ。古巣戦となるGKスベンド・ブローダーセンを中心とした堅い守備を武器に横浜FCを叩きたい。 アウェイに乗り込んでくる横浜FCは、開幕7試合を終え3勝2分け2敗と少し安定感を欠く戦いぶりとなっている。まさにそれが露呈したのが、前節・ベガルタ仙台戦。ホームで前半の内に先制を奪い、主導権をつかんだかに思われたが、後半に形勢が逆転。57分の62分のわずか5分間に2失点を食らい、逆転負けとなった。 その結果、上位陣との差はわずかであるが拡大。まだ昇格を意識する時期ではないが、トップ2のチームとは1ゲーム差以上の開きがある。その中で迎えるは首位・岡山との直接対決。6ポイント差で上を行く相手を引きずり込めるか、さらに突き放されるかで大きく状況が変わってくるゲームとなる。 泥臭いプレーでチームのために体を張り、ゴールを奪えるストライカーがヒーローとなれば、チームの雰囲気がガラリと変わることだろう。3月末に加入し、前節で横浜FCデビューを果たした髙橋利樹に期待したい。