【プレビュー】序盤戦の大一番。岡山が突き放すか、横浜FCが引きずり込むか| Jリーグ
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4月3日(水) 19:00 ベガルタ仙台 vs 愛媛FC(J2) 仙台は横浜FCを2-1で下し、3位に浮上。3試合無得点が続いていたなか、堅守の相手に逆転勝利を収めたことで勢いは加速するはずだ。注目選手はMF相良竜之介。ここまで3ゴール2アシストとチームの総得点『6』のうち5点に関与しており、今節もゴールに直結する働きが期待される。 対する愛媛も藤枝に3-0で勝利し、今季3勝目をマークして8位に浮上。良い形でのボール奪取から得点を重ね、まさに狙いどおりの完勝だった。エースFW松田力も待望の今季初ゴールをゲット。積極的な姿勢を貫き、ここまで無敗の仙台に初黒星をつけられるか。 19:00 ブラウブリッツ秋田 vs 水戸ホーリーホック(J2) 秋田は今季初の“ウノゼロ”勝利を達成。ゴール前で体を張って守り抜き、ホームでの連続無失点も3試合に伸ばした。水戸との通算対戦成績は3勝3分だが、直近3試合はドロー。昨季のホームゲームでは90+2分に追いつかれて2ポイントを落としただけに、その悔しさを晴らす連勝を掴みたい。 水戸は2試合連続のスコアレスドロー。開幕節を最後に勝利から遠ざかっている。得点力不足で苦しむなか、注目は前節初出場を飾ったMF黒川淳史だ。期限付き移籍で5年ぶりに復帰した背番号96は、次節からの“北関東ダービー”2連戦に弾みをつける勝点3をもたらすことができるか。 19:00 いわきFC vs 藤枝MYFC(J2) いわきは秋田に敗れ、開幕節以来の黒星。秋田の長所を出させてしまったが、今季初出場のMF大迫塁が短い時間ながら存在感を見せたことは収穫だ。昨季の藤枝戦は2-3、4-2と撃ち合いの末に1勝1敗。“昇格同期”に対し、堅守が光る今季はクリーンシートでの勝利を狙う。 3連勝を狙った藤枝は愛媛に0-3で完敗。押し込んだ前半に得点を奪えなかったことが響く形となった。真っ向勝負で勝点3を掴むうえで、期待が懸かるのはMF浅倉廉。前節はクロスバー直撃のシュートを放つなど積極的な姿勢が光っており、ゴール前で怖さを与えるプレーを見せたいところだ。 19:00 ザスパ群馬 vs 大分トリニータ(J2) 群馬は下位直接対決となった徳島戦を制し、7試合目にして今季初勝利。初の無失点も記録して最下位から脱出した。ホームに戻って迎える今節は、2015年から公式戦8連敗中と苦手にしている大分と対戦。“天敵”撃破に向け、古巣対戦のFW髙澤優也に懸かる期待は大きくなる。 大分の前節は首位の岡山とスコアレスドロー。GK濵田太郎を中心に最後まで集中を切らさなかった守備陣の奮闘が光った。注目は『正田醤油スタジアム群馬』で過去3ゴールと相性の良いFW渡邉新太。大分加入後は得点した試合の不敗神話が続いており、今節も自らの一撃で試合を決めたい。 19:00 ジェフユナイテッド千葉 vs 栃木SC(J2) 前節敗れた千葉は4試合勝利なし。内容は悪くなかった一方で、ゴール前での精度を欠いて2試合連続の無得点に終わった。攻撃陣で期待が懸かるのは今季ノーゴールが続くFWドゥドゥ。昨季7連勝を記録した期間は自身も4ゴールを挙げて大きく貢献しており、本領発揮が待たれる。 対する栃木は長崎と1-1でドロー。FW南野遥海がPK失敗を挽回する豪快な一撃を打ち抜き、またも上位から勝点をもぎ取った。注目はここまで2ゴール3アシストと大車輪の働きを見せるFW奥田晃也。前節はベンチスタートだったが、3連戦の2戦目となる今節は前線の軸として君臨したい。 19:00 清水エスパルス vs 徳島ヴォルティス(J2) 前節敗れた清水は連勝が『3』でストップ。MF乾貴士ら前線の主力3人が欠場し、難しい戦いを強いられた。今節はここまで3戦全勝、無失点と圧倒的な強さを誇る『IAIスタジアム日本平』に帰還。敗戦からしっかりと立て直し、内容の伴った完勝劇を再びホームのサポーターに披露したい。 対する徳島は群馬との下位直接対決に敗れて最下位へ転落。試合翌日には吉田達磨監督の解任、岡田明彦強化本部長の辞任が発表された。清水に対しては過去3シーズンの公式戦6試合で2勝4分と、相性は決して悪くない。FWチアゴ・アウベスの新天地デビューも追い風にして、巻き返しの契機とできるか。 19:00 レノファ山口FC vs ロアッソ熊本(J2) 山口は甲府を下して今季3勝目。志垣良監督の下、充実した内容で着実に勝点を重ねている。初の2連勝が懸かる今節は、昨季2戦2敗と苦しめられた熊本とのホームゲーム。リベンジ達成とともに、2試合連続得点とチームのポイントゲッターになっているDF平瀬大にも注目だ。 対する熊本は“ウノゼロ”で今季ホーム初勝利をマーク。16歳のFW神代慶人がPKでマークしたJリーグ初ゴールは、J2の最年少得点記録も更新するメモリアルな一発となった。キーマンは前節復帰を果たしたDF黒木晃平。今節も守備に安心感をもたらし、チームを2連勝に導きたいところだ。 19:00 V・ファーレン長崎 vs モンテディオ山形(J2) 長崎は2試合連続のドロー。終盤に追いつかれる悔しい展開だった一方で、上位陣が軒並み勝点を落としたことで4位に浮上した。焦点となっていた右SBは、前節DFモヨマルコム強志が初先発。初ゴールはあと一歩のところでお預けとなったが、アグレッシブな姿勢が光るルーキーに今節も要注目だ。 対する山形は第2節以来の白星を挙げて9位に浮上。3連勝中だった清水を相手に内容面でも大きな収穫を手にした。良い流れを継続したい今節は、2ポイント差で先行する長崎との一戦。強力な外国籍アタッカーを擁するホームチームの前に絶対的守護神の後藤雅明が立ちはだかる。 19:00 鹿児島ユナイテッドFC vs ヴァンフォーレ甲府(J2) 鹿児島は前節スコアレスドロー。0-4で敗れた第6節をはじめとして複数失点が4試合続いていたなかで、敵地から持ち帰った勝点1の価値は小さくない。注目は試合当日に31歳の誕生日を迎えるFW鈴木翔大。今季はスーパーサブとしての起用が続いているが、直近3試合無得点のチームを救うヒーローとなりたい。 対する6位・甲府はホームで山口に敗戦。3試合勝利なしと足踏みが続いている。前々節はメンバーを大きく入れ替えて臨んでおり、3連戦2戦目のアウェイゲームも選手起用に要注目。ここ2試合ベンチスタートが続くFWファビアン・ゴンザレスには加入後初ゴールの期待が懸かる。