2023年の勝者は? CoinDesk Market Indexを6つのチャートで分析
インジェクティブ、レンダートークン、ソラナがCMIトークンのリターンを牽引
32倍。これがインジェクティブ(Injective)のネイティブ暗号資産インジェクティブ(INJ)のリターンだ。インジェクティブはコスモス(Cosmos)ブロックチェーンテクノロジーを用いて金融のために構築されたブロックチェーンで、レイヤー1の中では最速と主張している。 8月には「INJの焼却(バーン)量を毎週劇的に増加させる」というトークノミクスである「2.0」アップグレードが実施された。 今年イーサリアムからソラナに移行したGPUレンダリングネットワーク、レンダー(Render)のネイティブ暗号資産レンダートークン(RNDR)は972%急騰した(ちなみにレンダートークンは、最もパフォーマンスの良かったコンピューティングセクターでトップだった)。ソラナのSOLは833%上昇。 ボラティリティの高いデジタル資産市場において、これらの上昇が妥当、あるいは永続的という保証はまったくない。 確実に言えることは、2023年のデジタル資産市場では、歴史的に多くのトレーダーを暗号資産に惹きつけてきたような、驚異的なリターンと高いリスクが再び出現したということだ。
2023年のCMIの大きな敗者は、エイプコイン(ApeCoin)、ルナ(LUNA)、ダッシュ(DASH)、BAL、オーエムジー(OMG)、ジーキャッシュ(ZEC)
ここで、以下を長々しく説明する必要はないだろう。2023年、おそらく最大の利益はロングの暗号資産トレーダーにもたらされた。しかし、幸運な、あるいは賢いマネジャーが適切なトークンをショートすることに成功した可能性もある。 そうしたプロジェクトの中には、Terra(テラ)のLUNAのように失敗に終わったものもある。また、イーサリアムPOWのETHWのように、イーサリアムのメインブロックチェーンがプルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行を成功させ、「Shapella(シャペラ)」アップグレードでステーキングからの引き出しを可能にしたため、身を結ばずに終わってしまったものもある。 イーサリアム・ネーム・サービス(Ethereum Name Service)のENSとジーキャッシュ(Zcash)のZECは、多くの暗号資産アナリストがまだ十分に興味深いと考えているプロジェクトの代表だが、今年は厳しい1年となった。