犬がくわえてきたのは「女性の腕」だった…群馬の火葬場裏で《男女の全裸遺体》が発見された「恐ろしいワケ」
遺体は別の場所から運ばれてきた
どちらの遺体も衣服はなく全裸。下半身は焼かれたのか生焼けの状態であり、上半身の胴体部分には黄色い斑点があった。 ごみ捨て場の状況を詳しく検分していくと、どうやらごみ捨て場で何かの事件が起きたわけではなく、ほかの場所から運んできてここに遺棄されたこともわかった。 「半年くらい前にこの火葬場でおもに働いていたのは誰かね」 生焼けの状態や腐乱の進行具合から死後半年ほど経っていると推定した警察は、当時の職員が怪しいとにらみ、現在の職員に尋ねた。すると、 「M井です。あの飲んだくれで有名なM井勘次郎です」 そう職員が答えた。このM井という人物は近所では素行が悪くて有名で、市民から「乱暴勘」「飲んだくれの勘」などと影口を叩かれるほどに嫌われている男だった。 あのM井が殺人を働いたのか。だがそれもふだんの素行から考えれば納得がいく話である。警察はM井の家へ押しかけてすぐさま署に連行した。 つづく〈人間の《生焼けの脳》を売りまくり…群馬の雑木林に200体超の遺体を捨てた火葬場職員の「衝撃の告白」〉では、犯人の供述によって事件がさらに恐ろしい事態に発展する。
下駄 華緒(元火葬場・葬儀屋職員)