【速報】京成バス、運賃値上げへ 7・3%、初乗り170円から190円に 27年ぶり、来年3月から
千葉県北西部や東京都東部で路線バスを運行する京成バス(市川市)は20日、運賃値上げを国土交通省に申請したと発表した。乗務員確保のための人件費の増加や燃料費高騰の影響を受けた対応で、県内区間の現金での初乗り運賃は170円から190円にするなど、平均7・3%程度の値上げとなる。同省の審査を経て、来年3月1日から運賃改定を実施する予定。 県内区間の初乗り運賃はICカード利用で現在の168円から190円に、1カ月定期代は7650円から8550円となる見込み。主要路線の一つ「本八幡駅―東松戸駅」間では、現金で現在の運賃320円が330円に、「津田沼駅―藤崎」間は同170円が190円となる。 運賃改定は消費税の引き上げによるものを除くと1997年以来、27年ぶり。同社の推計では、改定しない場合、2025年度の県内区間の収支は9億7200万円のマイナスだが、改定した場合は1億9500万円のマイナスと赤字幅が縮小する見込み。 同社の担当者は「安全安心な運行のための設備投資も必要なため、運賃の改定を申請した。お客さまにも今後ホームページなどでお知らせしていきたい」としている。