＜独自＞吉田圭秀統幕長、インド、モンゴル両軍上層部と会談 中国包囲網狭める狙い
自衛隊制服組トップの吉田圭秀統合幕僚長が、米ハワイ訪問中にインド、モンゴル両軍の上層部と会談したことが25日、政府関係者への取材で分かった。3カ国の軍上層部による会談は初めて。日本としては南北から中国を挟む両国軍との防衛交流を深め、中国に対する包囲網を狭める狙いがある。 吉田氏が会談したのはモンゴル軍のスンレブ・ガンビャンバ参謀総長と、インド軍の上層部。会談では自衛隊とインド、モンゴル両軍の協力関係などについて協議したとみられる。 吉田氏は8月、統幕長としては平成25年以来11年ぶりにモンゴルを公式訪問し、ガンビャンバ氏と2国間関係を深化させることで一致した。インドとは昨年12月、アニル・チョーハン国防参謀長を日本へ公式に招待して会談。防衛装備技術の分野で協力関係を深めることなどを確認していた。 吉田氏は13～22日の日程で、デンマークとハワイを訪問。それぞれ米軍が主催する欧州、インド太平洋地域の多国間参謀総長級会談に出席していた。
