足湯にまきストーブであったか交流 芦北町営団地「友田団地」落成
芦北町湯浦地区に建設された町営優良賃貸住宅「友田団地」の落成式が19日、現地であった。くまもとアートポリス事業の一環。各戸に薪[まき]ストーブが置かれ、団地内には足湯も設けた。 住民が安心して子どもを産み育てられる良質な住環境を提供する狙いで、2023年6月に着工した。事業費は土地代込みで9億711万円。木造2階建て8棟の計15戸を用意した。 1戸当たりの延べ床面積は97・91平方メートルで、間取りは全て3LDK。町の木材をふんだんに使った。家賃は6万円。 団地の近くには湯浦川が流れている。町は20年の熊本豪雨の経験を生かし、敷地を道路より1メートル高くし、バルコニーも2階に設けた。薪ストーブは電気や灯油などがなくても使える。 源泉かけ流しの足湯は、入居者や地域住民の交流を促す狙いで、団地中央に設置された。既に全室入居者が決まっている。落成式には施工業者や入居者ら約60人が出席。参加者は式後、部屋を見学したり、足湯で温まったりしていた。(伊藤恩希)