[MOM4699]前橋育英MF山本翼(1年)_攻守で躍動したボランチが2発
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [5.11 関東ROOKIE LEAGUE Aリーグ第3節 西武台高 2-3 前橋育英高 西武台第2G] 「自分の持ち味は運動量とセカンドボールとかと際を強く行くことなので、それを意識してやっていました」という前橋育英高(群馬)MF山本翼(1年=クラブ与野出身)が、2得点の活躍。逆転劇の主役となった。 【写真】「マジで美人」「可愛すぎてカード出る」現地観戦した女子アナに称賛集まる 前半から活動量を増やし、セカンドボールを回収。また、しなやかで無理の利く山本はショートコンビネーションに係わり、DF間へ割って行く動きやシュートを見せた。チームを攻守で引っ張っていたボランチは後半、得点力を発揮する。 0-1の後半21分、左SH増山温斗がゴールライン際まで切れ込んでマイナスのラストパス。これを「ボランチの松下(歩夢)君が下がっててくれたので、自分は行くだけでした。ボール来るかなと思って予測してたら、ちょうど来ました」と1タッチでゴールへ押し込んだ。 前橋育英は前半、なかなか自分たちの特長を出せずに苦戦。さらに後半15分に先制を許し、逆境の展開になっていた。だが、「まだ(活動を始めて)2か月なんですけど、『やってきたことを出せば勝てる』って(コーチの)櫻井(勉)さんから言われてたので、それを出そうとしてやりました」という山本が同点ゴール。チームを勢いづけたMFは、勝ち越し点も決めた。 後半32分、右CKの流れから、MF松下歩夢の右クロスをゴールへ押し込んだ。GKの指先を越えてきたボールを頭でプッシュ。「あれもボール来るかなと思って予測して。ちょうどボールが来たので、あとは決めるだけでした」。殊勲の山本は右手を突き上げ、大興奮のチームメートの輪へ飛び込んだ。 「最高でした」 山本は「ずっと選手権見て、徳永涼選手(現筑波大)の時の育英に憧れてて、入ろうと思って。徳永涼選手とか、(選手権で)優勝した時の田部井(涼、現岡山)選手とかのようなボランチになりたいです」と意気込む。 前橋育英の櫻井勉コーチは、「長所としてはゴール前に行くことと、セカンドボールをしっかりとしてくれるところ」と評価し、強い世代にいるという「得点できるボランチ」に成長することを期待する。本人は課題だというキック精度の改善をし、「両足蹴れるようにしたい」。そして、得点力をより高め、“ボランチ王国”の前橋育英で欠かせない選手になる。
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