NY紙が羽生を異例大特集も「氷上M・ジャクソンの負傷が五輪連覇を脅かす」
同記事の中では、開幕戦のロステレコム杯で羽生が2位に終わった演技が、ここ数年と異なったものだったというショッキングな指摘もある。 エバン・ライサチェクを2010年のバンクーバー五輪で金メダルに導いたフランク・キャロル・コーチは「(羽生が)数年前に持っていたものは見られなかった。すまない。素晴らしいものはいくつか見せたが、インスピレーションは感じなかった」と語っている。 オーサー・コーチは羽生に「自然体で長いスケートシーズンを過ごすように」と説得したと言い、1948年、1952年で連覇を果たしたバトン氏は羽生に「オーバーワークしないよう注意した」ともいう。 羽生が目標とする選手の1人でもある2006年のトリノ五輪覇者の“皇帝”エフゲニー・プルシェンコ氏は「羽生にはチェンが見せたような5度の4回転ジャンプをフリーで見せる必要はない」という談話を寄せた。 プルシェンコ氏は、「宇野昌磨も素晴らしいジャンプを持つが、羽生は演技の完成度、スピン、滑り、ジャンプや音楽における間の取り方などで他の選手を決定的に上回っている」と絶賛した上で「頭ではスケートができても体がついていかない」と、故障が五輪連覇の最大の障壁となるとも警告していたという。 同氏の言葉は現実となり羽生は故障に見舞われた。 羽生を欠いたNHK杯はファンの悲しみに包まれ、チケットを持ちながら暗い気持ちで観戦できなかったファンがいたことも取材。神戸の「弓弦羽神社」に日本のみならず、中国、台湾などから多くのファンが、怪我の回復を祈願して参拝する現象が起きていることを伝えて記事は締めくくられている。