「アユ」が「ウ」をのみ込む「センスありすぎ」なお菓子 岐阜の「下剋上鮎」練られた設定
年1回ほど〝バズる〟和菓子に
企画の狙いはハマり、2019年の発売からほぼ年に1度はSNSでバズっているといいます。 今年9月末にもX(旧Twitter)でユーザーの投稿が話題になり、8万を超える「いいね」がつきました。 「下剋上された鵜の表情がとてもよき」「センスありすぎ」「名前が秀逸」「笑っちゃった」といった反応が寄せられ、オンライン通販サイトへのアクセスも増えたといいます。 会社の上司に「私も昇進するからね」という皮肉を込めた贈り物としてや、岐阜のおもしろいお菓子として購入されることが多いようです。 SNSでのバズについて、白木さんは「若い世代がおもしろがってくれているということ。発売から5年経った今でも、バズる和菓子はあまりありません。和菓子のジャンルにおいては、バズる商品のひとつを確立できたのかもしれません」と分析します。 「定期的に話題になってくれると、下剋上鮎や玉井屋本舗だけでなく、和菓子業界に若者がアクセスしやすくなる。若者の和菓子離れに少しでも貢献でき、鵜飼文化を伝えることにも一役買えればと思います」 実は、「下剋上」をコンセプトにしたシリーズとしては、2021年に発売した干菓子の「下剋上竜」もあるそうです。 中日ドラゴンズとコラボした商品で、ツバメやトラ、ラビットといったセ・リーグの球団をイメージさせるシンボルに竜が食らいついています。 白木さんは「今年もドラゴンズの成績は良くありませんが、いつか下剋上のタイミングが来るはずです」と話しています。