ナイジェリア南西部イバダンのイベント会場で群衆事故が発生し、子ども３５人が死亡した

（ＣＮＮ）　ナイジェリアの南西部で開催されたイベントの会場に人が殺到し、警察によると子ども３５人が死亡した。子ども６人も重体に陥っている。 事故に関与した疑いでここまで８人が逮捕された。現場はオヨ州イバダンにあるイスラム教徒の学校の敷地内。州警察の報道官が１９日に声明で明らかにした。 警察によれば、逮捕者の中にはイベントの主要なスポンサーも含まれる。 地元ラジオ局によると、イベントの運営側は１３歳以下の子ども５０００人の来場を見込んでいた。イベントは無料で、奨学金などの賞品が用意されていた。 ナイジェリアのティヌブ大統領は事態を受け、報道官を通じた声明で弔意を示した。またオヨ州政府に対し、再発防止に必要な措置を講じるよう強く要請した。国営ナイジェリア通信（ＮＡＮ）が報じた。 この件は州の犯罪捜査機関に属する殺人事件担当の部局に引き渡された。警察が明らかにした。 人口２億３６００万人超のナイジェリアでは、近年群衆事故で死者が発生するケースが相次いでいる。 ２月には同国の税関が、群衆の中で倒れて踏みつけられる形で複数の人が死亡したことを確認した。具体的な人数は明らかにされていないが、死亡したのは最大都市ラゴスの事務所を訪れ、格安の米を手に入れようと待っていた人々だったという。 ２０２２年には南東部にある港湾都市の教会でのイベントで群衆事故が発生。警察や治安当局者によると、多数の子どもを含む３０人が死亡した。