2つの熱帯低気圧は“異例に強い高気圧”に阻まれ西よりへ その後に別の熱帯じょう乱も 9月後半に日本付近へ北上の可能性は “台風の卵” 発生しやすい状況続く 気象庁・アメリカ・ヨーロッパ予想比較【15日までの雨・風シミュレーション】
アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。 9日(日)夜の時点で、日本のはるか南の海上の雲域について「95W」と表示され赤い色の丸で囲まれています。日本のすぐ南の熱帯低気圧については「94W」として黄色い丸で囲まれています。この2つの低圧部については雲域がJTWCの監視対象となっていることを意味していますが、特に日本のはるか南の海上にある赤い丸で表示している「95W」については、今後24時間以内にJTWCの基準以上の熱帯低気圧となる可能性があるとしています。 JTWCでは定めた基準以上に発達する雲のまとまりができると、LOW(黄)→MEDIUM(オレンジ)→HIGH(赤)へとレベル分けして情報を発表します。赤色になると台風の発生時期に近づいた目安となります。それぞれの意味は以下の通りです。 LOW(黄):監視対象ではあるが、今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性は低い MEDIUM(オレンジ):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性も高まっているが、発達するには24時間以上かかる見込み HIGH(赤):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する見込み 【画像で見る】15日(日)までの雨・風シミュレーション アメリカ海洋大気庁(NOAA) アメリカ海洋大気庁が240時間先まで計算しているアンサンブル予想のうち、9月15日(日)9時の予想結果の一覧です。予想結果のうち一部のメンバーが「95W」をやや発達させて沖縄周辺の海域へと北上させているデータがあります。 ■ヨーロッパモデル 15日に沖縄周辺海域に進める予想も ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF) ヨーロッパ中期予報センターでは、ある予想時刻の48時間以内に、その場所から300キロ以内に熱帯低気圧が通過する可能性を確率で公表しています。その結果をみていくと、12日(木)の予想では日本の南の海上で熱帯低気圧が発生する確率が高まってきている海域が現れています。