筆頭はオメガ「プロプロフ」!味わい深いデザインと実用性を兼ね備えた“復刻時計”の世界
「チューダー/ブラックベイ P01」 1960年代後半に米海軍に提案されたダイバーズがベース。完成した時計は当時こそ定番化しなかったが、50年以上の時を経て復活を果たした。 面白いのは回転ベゼルの上に被さったふたつのカバー。これはベゼルの誤った回転を防ぐ、いわばロック機能。 実用性だけでなく、ボテっとしたケースフォルムを生み出し、ほかの時計にはないユニークさも獲得した。
[VARIATIONS]“味”を表現した3本の復刻時計
異なるアプローチで“味”を表現した3本の復刻時計を紹介。 ダイヤルデザイン、ケースデザイン、表示方法で当時のディテールを感じ、自分好みを見極めたい。
「パネライ/ラジオミール カリフォルニア」 イタリア海軍に実際に使用された腕時計をリバイバル。 “味”を生み出しているのは“カリフォルニアダイヤル”と呼ばれるローマ数字とアラビア数字を組み合わせた個性的なダイヤルで、軍事機密の保持からブランド名は記載されなかった。 ヴィンテージ加工のケースと相まって存在感を放つ。
「オーデマ ピゲ/リマスター02 オートマティック」 1950年代に流行した建築様式、ブルータリズムの影響を受け、1960年に7本のみ製造された「5159BA」の造形を再解釈した。 アシンメトリックなケースデザインと、ケースや針、ダイヤルに採用されたK18サンドゴールドの輝きが目を引く。
「ハミルトン/PSR 74」 スペーシーデザインを纏う世界初LED式デジタルウォッチ「ハミルトン パルサー」の1974年モデルをベースに再構築。 アイコニックなケースは横幅約31mmと小ぶりで、ディスプレイは液晶と有機ELテクノロジーを組み合わせたハイブリッドタイプ。
[VOICE]セイコードリームスクエアで人気の「味ある復刻時計」
「キングセイコー/KS1969 SDKA017」 1969年に誕生し、のちのキングセイコーに大きな影響を与えたアイコニックなモデルを現代的に解釈した一本。 「それまでの直線を基調としてきたデザインから一転、丸みを帯びた美しいケースデザインを採用し、ファンが多いモデルです」(セイコードリームスクエア 館長 鈴木貴博さん)。
ヘリテージモデルのデザインを踏襲したレトロなドレスウォッチに、スポーティな古着のブルゾンを合わせてスポーツカジュアルミックスに。 パンツにはネイビーのスラックスを合わせることで、カジュアルになりすぎず上品にまとまる。 ※本文中における素材の略称は以下のとおり。SS=ステンレススチール、K18=18金 山本雄生=写真 与那嶺龍士=スタイリング 竹井 温(&’s management)=ヘアメイク 髙村将司=文
OCEANS編集部