オズワルドが感じる「大人になった悲しみ」とは?『映画クレヨンしんちゃん』最新作ゲスト出演で確執も
オズワルドが語る「ひと夏の冒険」
─本作では「ひと夏の冒険」がテーマとして描かれています。お二人のなかで印象深い「ひと夏の冒険」があれば教えてください。 伊藤:この質問、3媒体めです(笑) 畠中:そんなに冒険家じゃない(笑) 伊藤:うーん、同じこと話すのもなと思って……えー、ひと夏の冒険で言ったら、小学校のときに……家の近くの川に遊びに行って……カッパと出会って、カッパと一緒に天狗と戦ってた時期があるんですけど、あれは忘れられない思い出です。 畠中:僕の記憶だったかちょっと覚えてないけど、少年が汽車にひかれて亡くなったみたいなことがあって、でもその死体が見つかってないから、友達4人で探しに行こうって。 伊藤:それウェンザナイッのやつだよ! ウェンザナイッの記憶。 畠中:それで一泊して、朝に絵を描いてたら鹿が横切ったんですよ。その鹿は僕しか見てなくて、なんかわかんないけど、鹿を見たってことはほかの友達には言わずに、いまも自分の心のなかだけにありますね。 伊藤:いやいや、大人になったあいつの文章でしょ。ウェンザナイッが大人になったときの。 畠中:ちょっとわかんないですけど。 伊藤:本当すみません、(同じ質問が3媒体めなので)順番の妙だと思ってください。 ─最後に、読者のみなさんにメッセージをお願いします。 伊藤:それはもう簡単ですね。「みればぁ~?」です。これも本当に順番の妙ですね。 畠中:これはちゃんとしたやつ! 伊藤:本当にすごいですよ。家族の絆あり、恐竜あり、犬あり、我ここにあり……みたいな。そんな映画になってます。 畠中:モハメド・アリって感じですね。 伊藤:モハメド・アリですね。 畠中:子供のころは僕も恐竜が好きだったし、いまの子供も恐竜が好きなのは変わらないと思うんですが、ポスターも見たらわかる通り、手描きの恐竜でこんなリアルに。『クレヨンしんちゃん』の映画でこんな絵のタッチはなかなかないと思うんで。恐竜の声とか迫力で泣いちゃうぐらい怖いんじゃないかって。 でもやっぱり子どものころはそれがすごくわくわくする。いい思い出になるんじゃないかな。しかも大人が楽しめる要素もたくさんあるので、親子にとっての思い出にしてほしいですね。
インタビュー・テキスト by 廣田一馬 / 撮影 by 上村窓 / ヘアメイク by 下竹絢子