産休から「戻ってきていいんですか?」 コールセンターで働く女性の不安から生まれた会社をめぐる物語
■キャリアチェンジに挑む人もー 職場復帰に不安を抱える従業員に ”働き方の選択肢を” と立ち上げたのが、物販事業の「首里石鹸」だった。ここで新たな道を切り開いた人もいる。那覇市内の店舗で店長を務める、座安よしみさん(54)はその1人だ。 (接客風景) ▽お客さん 「入院の時って吐き気とかが大変だって言っているんです」 ▽座安よしみさん 「抗がん剤ですね…」 会話をしながら、客に寄り添う座安さん。 ▽座安よしみさん 「(コールセンターではなく)対面だと、目の動きだったりとかで、聞いてくれている、聞いてくれていないとか、喜んでいるっていうのが全部分かるじゃないですか。「よかった」って言われたら一番うれしいですよね」 元々、コールセンター部門に勤務していた座安さん。しかし、電話を介したクレーム対応に精神的な負担を感じ、「首里石鹸」に異動した。50代を目前にしたキャリアチェンジだった。 ▽座安よしみさん 「(以前は)よく怖いって言われていましたね」 ▽首里石鹸 課長 松尾大樹さん 「つい最近、あるスタッフが「座安さんが変わった」と。「前は首里石鹸のボスだったけど、今は母になった」っていう表現をしていた」 首里石鹸に勤務して6年あまりとなる座安さん。 ▽座安よしみさん 「すみません…ちょっとそういうのもありましたけど」 今は店長として日々奔走する彼女は、ある葛藤を抱えていたー (取材後記) 首里石鹼で働く女性たちは、不安や葛藤を抱えながら、それぞれの道を前向きに歩む。子育てをしながら働く人、40代でキャリアチェンジした人、そして、そうした従業員を抱える中小企業にとって共感できる部分があるのではないか。 この物語を描いた番組「日本のチカラ」は、あす6月1日・朝6時からRBCテレビで放送される。(取材:RBC「NEWS Link」キャスター 與那嶺啓)
琉球放送