額縁店が選んだ逸品、額装で表現 技術の向上や受注拡大を願い
長野市の「額縁のタカハシ」 本社併設ギャラリーで初の展示会
額縁製造販売の「額縁のタカハシ」(長野市)は、従業員が身の回りの品を自分で額装した作品の展示会を長野市の本店併設ギャラリーで開いている。額装技術の向上や受注拡大につなげようと初めて企画。スポーツ選手のユニホームや「子どもが初めて履いた靴」といった思い入れのある品々が並んでいる。 【写真】「額縁のタカハシ」の初の展示会。スポーツ選手のユニホームや「子どもが初めて履いた靴」といった思い入れのある品々が並ぶ
定型の額に収まらない品 木材加工技術で対応
同社は、依頼主から託された品物を額縁に収める額装サービスを展開している。漫画やゲーム関連のコレクション、衣類など定型の額に収まらない品物を、建具店時代から引き継ぐ木材加工技術を生かして対応する。インターネットを通じ全国からの受注を広げている。
普段は事務担当の従業員も参加
「額装の魅力展」と名付けた展示は、従業員による実行委員会が企画。社内で働く誰もが依頼主からの相談に対応できるように―と参加を呼びかけ、従業員70人のうち20~70代の36人が1点ずつ出品した。普段はフレームの製造や事務などを担当している人も、額装担当者に学んで仕上げた。
実物を見られる貴重な機会
通常の依頼品は、許可の得られたもののみ自社ホームページで紹介しており、実物を見られる機会は少ない。販売担当の渡辺高広・実行委員長は「作品に込められた思いを含めて見てほしい」と話した。入場無料。24日まで。1月9~21日には松本市の松本店でも開く。