バイデン米大統領「レバノンの新たな出発」強調 一時停戦合意で
イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの一時停戦について、26日に合意を発表した米国のバイデン大統領は「レバノンの新たな出発を告げるものだ」とホワイトハウスでの演説で強調した。バイデン氏は「恒久的な停戦」につなげたい意向で、合意が着実に履行され、中東で昨年10月以来続く緊張の緩和につながるかが注目される。 【写真・地図まとめ】中東情勢、どう変化? 米国はレバノンの旧宗主国であるフランスなど他の同盟国と協力し、合意が履行されるよう取り組む。バイデン氏は「レバノン南部に米軍は展開しない」とも強調した。 米国が支援するイスラエルは、昨年10月からパレスチナ自治区ガザ地区でイスラム組織ハマスとの戦闘も続けている。バイデン氏は「ガザの人々も安全で繁栄した未来を享受するに値する」と述べ、関係国と連携し、ガザでの停戦実現に向けても努力するとした。【ワシントン松井聡】