坂本弾は「体開くことなく、振り切れたからスタンドまで届いた」村田さん「でも、復調かと言われれば、まだまだ」
◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム2―7巨人(14日・エスコンフィールド) 久々に出たね。勇人の一発。外角のチェンジアップで、バットの先やったけど、体重がしっかり後ろに残ったまま、体が開くことなく、振り切れたからスタンドまで届いた。この本塁打までチームにヒットがなかったからね。戸郷にとっても、これ以上ない援護になったと思うよ。 でも、復調かと言われれば、まだまだやね。本当に好調なら、右飛だった5回の第3打席、外の直球を右中間へライナーではじき返していると思うよ。疲れもあるやろうけど、体の開きがちょっと早いから、甘くて捉えたと思った球でもポップフライやファウルになる。それが分かっているから我慢しようとすると、今度は速い球に差し込まれる悪循環よね。和真にも同じことが言えて、分かっているけど思うようにいかん、もどかしい状態やね。 勇人は代わりのいない選手。だから、阿部監督も周りの打順を変えたり、休ませたり、あの手この手で復調を待ちながら戦っているわけや。この試合も3番を打っていた尚輝を6番にしたり手を打って連敗を止めた。しばらく試行錯誤は続くやろうけど、何とか丸、ヘルナンデス、尚輝が結果を残せているうちに、勇人と和真が本来の姿を取り戻してほしいよね。(スポーツ報知評論家・村田 真一)
報知新聞社