来週前半は西・東日本を中心に警報級の大雨の恐れ 前線の活動活発化 台風も発生へ
27日(月)から28日(火)は前線の影響で、全国的に雨が降るでしょう。前線の活動が活発化する予想で、九州から東海を中心に警報級の大雨となる恐れがあります。また、台風1号が発生する予想で、台風の動向にも注意が必要です。
前線の活動が活発化 警報級の大雨の恐れ
27日(月)から28日(火)は低気圧が日本海からオホーツク海に進み、低気圧から延びる前線が日本付近を通過するでしょう。暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発化する見込みです。 日本列島には帯状の雨雲がかかり、全国的に雨が降るでしょう。前線の通過時は雨脚が強まりそうです。特に、九州から東海を中心に活発な雨雲が次々とかかり、警報級の大雨となる恐れがあります。総雨量が200ミリ以上と平年の5月ひと月分の雨量に迫るような雨が予想されている所もあります。土砂災害や河川の増水、氾濫、低い土地の浸水に警戒・注意が必要です。また、沿岸部を中心に南風が強まり、横殴りの雨となる所もあるでしょう。
台風1号発生へ 動向に注意
ミンダナオ島(フィリピン)の東の熱帯低気圧が今後、台風になる予想です。台風になれば、今年初めての台風で、台風1号となります。 台風に変わる熱帯低気圧は発達しながら北上し、28日(火)には強い勢力となり、沖縄の南から日本の南へ進む予想です。沖縄県の大東島地方は雨や風が強まる恐れがあります。沖縄本島地方も波が高くなるなど影響が出る可能性があります。 今のところ本州に直撃する可能性は低いですが、台風に変わる熱帯低気圧の進む速度や進路によっては本州付近も影響を受ける恐れがありますので、最新の台風情報にご注意ください。
大雨の備え
大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。 ①避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。 ②非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。 ③側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。 いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。
日本気象協会 本社 吉田 友海