【NBA】シュート力に課題を抱えてプレシーズン全敗のキングス、ベテランシューターのダグ・マクダーモットを補強
キャリア平均41.0%の3ポイントシュート成功率を誇る
キングスは32歳のダグ・マクダーモットを1年契約で獲得した。2014年のNBAドラフトで1巡目11位指名を受けたマクダーモットはブルズでデビューし、その後はチームを転々としながらも勝負強いシューターとしての才能が開花。キャリア平均41.0%の3ポイントシュート成功率を誇る。 キングスは新戦力のデマー・デローザンが先発スモールフォワードを務めるが、その控えの層が薄かった。プレシーズンゲームでは0勝4敗、フィールドゴール成功率は42.9%と低調で、3ポイントシュート成功率はリーグ最下位の26.3%とシューティングの改善が求められていた。先日にジェイレン・マクダニエルズをトレードしてロスター枠を空け、そこにマクダーモットを迎え入れた。 それでも、キャリア11年目のベテランとなったマクダーモットの役割は限られたものになりそうだ。昨シーズン途中にスパーズから過去3シーズンプレーしたペイサーズに復帰し、ベネディクト・マサリンが戦線離脱する穴を埋める働きが期待されたが、彼自身もケガがありパフォーマンスは上がらず、チームにフィットするのにも手間取った。 ペイサーズがカンファレンスファイナルまで勝ち進んだプレーオフで、マグダーモットは10試合に出場するもプレータイムは合計64分。経験豊富なベテランらしい勝負強さは発揮できないままシーズンを終えている。2021年に結んだ3年4200万ドル(約63億円)の契約もここで満了となり、この時期まで所属チームがなかった。 デローザンは35歳でも衰えを見せていないだけに、32歳のベテランシューターであるマクダーモットもトップコンディションを取り戻し、もう一花咲かせることに期待したい。