ウィリアムズ、第16戦イタリア~最終戦までF2参戦中コラピントを起用!23年ぶりのアルゼンチン人F1ドライバーに…サージェントはシート喪失|F1
ウィリアムズF1チームは現地時間27日、次戦イタリアGPからローガン・サージェントの代わりに、F2で戦っているフランコ・コラピントがF1に昇格し、残りのシーズンを戦うと正式発表した。 サージェントは第15戦オランダGPのフリー走行3回目において、ターン4で濡れた芝生に乗り上げ、そのままコントロールを失って大クラッシュ。この後サージェントは予選にマシン修復が間に合わず、決勝ではワンストップ作戦が奏功する形になり、角田裕毅の一つ前である16位でレースを終えていた。
これまでにもサージェントはマシンを度々大きく壊すケースがあり、今回ザントフォールトでもウィリアムズはかなりのコストを使わざるを得ない状況に。同チーム首脳陣は新しいドライバーに切り替える決断を下した模様。なお、すでに来季のウィリアムズはアレクサンダー・アルボン&カルロス・サインツで臨むことが確定している。 ウィリアムズは「ローガン・サージェントについては、過去2シーズンの懸命な努力と貢献に感謝したい。彼はウィリアムズファミリーに残り、我々は彼のレーシングキャリアの継続をサポートする」との声明を発表。サージェントのシートはオランダGPまでとなるが、引き続きグループ内のドライバーで有り続けるという。
一方で、急きょF1デビューのチャンスが舞い込んできたアルゼンチン人ドライバー、コラピントは次のようなコメントを発している。 「ウィリアムズでF1デビューできることはとても光栄です。自分にとっての夢が実現した」 「このチームには素晴らしい歴史があり、リーダーボードのトップに返り咲くという使命があります。その一員として戦うことができるなんで信じられない。その瞬間が待ちきれません」 「シーズン半ばからF1に参戦するということは、すべきことが多いし、学ぶべきことばかりだ。ただ、このチャレンジに立ち向かう覚悟はできている」 「今季ここからアレックス(アルボン)、そしてチームと共に、成功に向けて全力を尽くすつもりだ」 2003年生まれ、現在21歳のコラピントは2023年の終盤戦よりF2に昇格。今季は第10ラウンド消化時点で96ポイントを稼ぎ、総合6位に付けていた。2023年1月よりウィリアムズのドライバー・アカデミーに在籍しており、今季はイギリスGPのFP1でウィリアムズのマシンを駆っていた。 なお、F1におけるアルゼンチン人ドライバーの参戦は、2001年にプロストから参戦したガストン・マッツァカーネ以来23年ぶりのこと。ウィリアムズのアルゼンチン人ドライバーとなると、1980年~1982年に籍を置いた、キャリア12度の優勝歴を誇るカルロス・ロイテマン以来となる。