奥川、山瀬ら能登の球児指導 星稜高野球部OB会、学童チーム招き
星稜高野球部OB会の星稜フェスティバルは29日、同野球部室内練習場などで前日に続いて開かれた。能登地区の学童野球チームの児童85人を招き、野球部OBのプロ野球選手ら7人が野球の基礎と面白さを伝えた。 講師を務めたのは、ヤクルトの奥川恭伸投手、北村拓己内野手、内山壮真捕手、巨人の山瀬慎之助捕手、オリックスからドラフト2位指名を受けた日体大の寺西成騎投手、社会人野球のトヨタ自動車・北村祥治内野手、元中日投手の西川健太郎さんの7人。午前に星稜中野球部、午後に能登の児童を指導した。 7人は投球、打撃、守備に分かれて児童を指導。「いいぞ」「もっと強く」などと励ましながらアドバイスした。 2019年夏の甲子園で準優勝した奥川投手と山瀬捕手がバッテリーを組んで投球練習をすると場内がどよめき、打席に立った児童がヒット性の打球を飛ばすと大きな歓声が上がった。 自宅が被災し、一時避難生活を余儀なくされた珠洲学童クラブ主将の須磨聖志郎さん(11)は「山瀬さんから打撃を直接教えてもらってうれしかった」と笑顔を浮かべた。奥川投手は「つらい思いをしたのにみんな明るくて元気だった。本当に楽しい時間を過ごせた」と語った。