またイタリアから名将誕生なるか ローマで攻めの姿勢を見せるデ・ロッシの挑戦「チームにアイデアと勇気を与えてくれた」
名将サッキ氏はスタイルを称賛
ブライトンを指揮するロベルト・デ・ゼルビ、インテルのシモーネ・インザーギなど、欧州では優秀なイタリアの青年監督が話題だ。もちろん経験豊富なユヴェントスのマッシミリアーノ・アッレグリ、レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ、イタリア代表のルチアーノ・スパレッティ、現在フリーのアントニオ・コンテといったイタリアの名将も忘れてはならない。 その流れに続けるだろうか。古巣ローマで一歩を踏み出したのがダニエレ・デ・ロッシだ。 ローマはジョゼ・モウリーニョを解任し、後任に40歳と若いデ・ロッシを指名した。イタリア代表でコーチを務めたり、2022年から半年ほどSPALを指揮するなど、指導者としての経験は積んでいる。しかし、まだまだ指揮官としては駆け出しだ。いきなり名門ローマの指揮官に就任するのはリスクも大きい。 ただ、スタートは上々だ。敗れはしたが、先日にはリーグ首位のインテル相手にアグレッシブな戦いを披露。最終的には2-4と逆転負けを喫したが、一時は2-1とリードを奪うなど王者を苦しめた。 この采配を称賛するのは、名将アリゴ・サッキ氏だ。伊『Gazzetta dello Sport』にて、デ・ロッシの勇気ある采配を称えている。 「デ・ロッシはモウリーニョの後任として就任したばかりだが、すでに彼の特長が見て取れる。彼はチームにアイデアと勇気を与えてくれたね。ローマがこのプレイスタイルとアプローチを続ければ、順位を上げることができるだろう。ローマはインテル相手にも恐れていないことを示して良いスタートを切っていた。その後はインテルの強さと経験が違いを生み出したけどね」 自国で青年指揮官にチャンスが与えられているのはポジティブで、ここから未来のアズーリ指揮官が誕生することになるかもしれない。デ・ロッシもその流れに続くか。
構成/ザ・ワールド編集部