銀座フラッグシップ5周年を祝した〈ボッテガ・ヴェネタ〉のトート!
“結ぶ”のは縁? それともバッグのドロスト!?
ネクタイや靴紐に限らず、なにかを結ぶ行為には、気持ちをちょっと引き締めたり、気分を切り替えたりする心理的な効果があったりする。たとえば、出かける前に、普段はラフに巻いているだけのマフラーの結び目をちょっと整えてみる。背筋が伸びるといったら大袈裟だが、それだけでなんだかフレッシュな気分になれたりしないだろうか。 で、今回紹介したいのは、そんな“結ぶ”ことで得られる恩恵がありそうなバッグ。〈ボッテガ・ヴェネタ〉の新作“カーゴ トート”がそれだ。第一印象でカーフレザーを使ったイントレチャート技法の美しさに目を奪われるかもしれないが、注目したいのは開口部の作り。巾着のような上蓋が付いていて、それを黒ナイロンのドローストリングスで結ぶようになっているのだ。
トートにありがちな中身が丸見え状態にならないのも嬉しいポイントだが、これをキュッと結ぶ行為が外出前の気持ちの切り替えスイッチになってくれそうなところがいい。もちろん、ありそうでないデザインなので、結び目が見えれば新鮮さを印象づけることも。気づいた女性の「そのバッグ、“ボッテガ”だったんですね」のひとことから縁が結ばれるかどうかは、アナタのコミュ力次第⁉ ※雑誌『Safari』12月号より
写真=正重智生 文=遠藤 匠