マラソン記録「2時間3分2秒」が“世界歴代2位”になれないのはなぜ?
そうはいっても、IAAFがその基準を導入したのは2004年のこと。1897年に始まったボストンマラソンはロンドン、ベルリンなどワールド・マラソン・メジャーズでも最古の伝統を誇ります。1989年に米国陸上競技連盟(TAC)がマラソンコースに新基準を導入した際も「それでは世界のマラソンコースが画一化してしまう」との立場を譲らなかったといいます。 君原健二が走り(優勝1回)、瀬古利彦も走った(優勝2回)ボストンマラソン。参加するには一定のタイムをクリアしていることが条件*で、18歳から34歳までの男子が3時間10分、同女子が3時間40分、以降5歳刻みでタイムが加算され、80歳男性が4時間30分で女性は5時間。市民ランナーにはけっして低くないハードルです。それだけに、ランナーたちはBOSTON with PRIDEの言葉を胸に走ると言われますが、「国際基準」に振り回されることなくわが道を行く大会の姿勢も、またBOSTON PRIDEなのでしょう。119回目(!)のボストンマラソンは、来年4月20日に開催されます。 *海外からの参加者にはオープン参加枠があります (文責・武蔵インターナショナル)