トラブルショットはお任せ? 岩井明愛が絶妙3バーディで首位浮上
◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 2日目(18日)◇マスターズGC(兵庫)◇6506yd(パー72)◇曇り(観衆2964人) 【画像】来季の主戦場になる? 米女子ツアーは大雨で順延 今季3勝でメルセデスランキング3位の岩井明愛が首位に浮上した。3打差の9位から出て、ボギーなしの7バーディ。同組だった山下美夢有と並ぶ2日目のベストスコア「65」をマークした。 今季のドライビングディスタンス6位(255.47yd)でパーオン率2位(75.0932%)。ツアー屈指の飛距離と切れ味抜群のアイアンショットを誇るショットメーカーだが、トラブルショットのセンスも尋常じゃない。この日は3度、困難な状況から3バーディを奪取した。
パー5のスタート1番は2オン狙いがグリーン右手前のバンカーに捕まった。中途半端な65yd先の右奥ピンへ、58度のウェッジでスピンを効かせ、1mにピタリと寄せた。 3番はティショットを左の深いラフに打ち込んだが、54度のウェッジを使った高~い球で98yd先のピンそば1mへ。 終盤16番はティショットを左に曲げた。2打目のライは両足がバンカー内になり、球は足元から約40cmの高さのラフの中。ピンまで130yd、9番アイアンをシャフトに触れるあたりまで短く握り、フック弾道を計算して5mに乗せて、沈めてみせた。
「“あ、いけるな”とすぐイメージがわいて、スッとアドレスに入れる。そんな日があります」。16番のバーディは、開幕前々日の練習ラウンドで同様の場所に打ち込む“偶然”もあったとか。「いい時は自然にスッと打てるというか。うまく説明できないんですけど」。類まれなセンスの賜物だ。 山下美夢有、小祝さくらら“優勝争いの常連”に加え、最近好調で勢いのある宮田成華らと残り2日を上位で迎える。「回りの人がどうこうでなく、自分がいい位置にいられること自体がうれしい。残り6試合で1つは勝ちたいので」。シンプルに状況をとらえ、時にひらめきを見せる岩井が、竹田麗央の今季7勝に次ぐ4勝目に接近する。(兵庫県三木市/加藤裕一)