“飲むとすぐ楽しくなるタイプ”の看板娘が、仕事でもラクロスでもパッションで支持されていた
出社から退社まで取引先とのオンライン商談が立て続けに入っている。 メディアが探しに来るプラットフォーム、メディアのキーマンが登壇して生の情報が聞けるセミナー、メディアと1対1で名刺交換ができる交流会など、自信を持って勧めたいサービスはいろいろあるが、最終的には「誰から買うか」だと咲季さんは語る。
「印象的だったのは、これまでPRをまったくやってこなかった不動産会社の社長さんと話したときのこと。企業のビジョンに素晴らしいし、不動産を借りづらいLGBTQの方の相談も積極的に受けるなど、良い取り組みもしているのでもったいないと思って私の熱い思いを伝えました」。 最終的には「うちが出せる予算をかなりオーバーしていますが、これは志村さんに対する投資です」と言われて受注が決まる。結果としてさまざまなメディアに取り上げられたことで知名度もアップし、社長も喜んでくれたそうだ。 フロアのモニターには社内報代わりに各社員の日常が紹介されていた。
そんな彼女を推薦してくれたのは、同じ部署で働く上司の石原有紗さん。 「うちはあまり中途採用をしないんですが、面接をしたところ、スポーツ女子で気合も入っているので、上司に『賭けてみたい』と直談判して採用に至りました。誰よりも早く出社して、しかもポジティブ思考なので、周囲の雰囲気もよくなりますね」。
石原さんが続ける。
「あと、志村さんはお酒を飲むとすぐに楽しくなるタイプで、みんなでお店を出たのに姿が消えていることもありました。あとで聞いたら、知らないグループと路上で打ち解けて一緒に飲みに行ったそうです」。
なお、フロア内には気になるスポットもいくつかあった。まずは廊下に鎮座する大きな箱。契約企業から購入した「酸素ボックス」とのこと。
さらに、壁に飾ってあるアートっぽい肖像画は? 「外部の業者さんに依頼をして作ってもらったもので、社長の本村の誕生日にプレゼントしたモザイクアートです。社内イベントや社員同士の交流時の写真を寄せ集めています」。