メモとノートの上手な使い分けは?長く活用できる「思考ノート」のつくり方
メモとノートの役割は違う
Q「メモとノートの違いって何ですか」 A「短期がメモ、長期がノートです」 (210ページより) メモもノートも書き留めるものですが、運用には違いがあるそうです。メモは短期間で処理される情報を指し、ノートは長期間保管される情報を指すというのです。 たとえば、買い物が終わったら役割を終える「買い物リスト」はメモ。一方、家計簿として長期的に保存される情報である「買い物の出費記録」はノートになるわけです。 もちろんメモ帳にノートを書くこともできれば、ノートブックにメモを書くこともできるでしょう。 とはいえ多くのメモ帳は紙の材質がペラペラで長期的な保存には向いておらず、たいていのノートブックはしっかり綴じられて紙が散逸しにくい構造になっているもの。つまり情報の利用形態に合わせた形状になっているため、その形状に合わせるように使えば違和感は大きくならないそうです。 むしろ重要なのは、情報の利用期間に目を向けることです。その情報が短期で処理されるならば、書き込みの詳細は最低限で構いません。 一方で、長期での利用が想定されるなら、可能な限り文脈を添えて詳細度を上げておく必要があります。 そうしないと、後から見た人間(自分を含む)がその内容を理解できなくなるからです。その意味で、一番まずいのがメモを書くようにノートを書いてしまうことです。その点は注意しておきましょう。(211ページより) いずれにせよ、こうして考えてみるとノートの利用範囲は意外に広そうです。(210ページより) 多様性が重要な意味を持つ現代においては、ノートの活用法も均一的ではなく、個別にカスタマイズ可能なものであるべきなのではないか。著者はそう述べています。 たしかに自分にフィットした活用法を確立できれば、ビジネスはもちろんのことライフスタイル全般にもよい影響が出てくるかもしれません。 >>Kindle unlimited、99円で2カ月読み放題キャンペーン中! 「毎日書評」をもっと読む>> 「毎日書評」をVoicyで聞く>> Source: イースト・プレス
印南敦史